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公衆衛生用BIOACT ドクター田中によるテスト

ニームベース製品の有効性について

農業開発教育基金・専務理事・農学博士 田中良高

ホーチミン市農林大学・野菜・果樹学部部長・農学博士Nguyen Van Ke

1.私はバンコックの農業開発教育基金・専務理事として、東南アジアにおける農業開発及び教育、特に最大の問題である病害虫対策のための研究、指導を長年行ってきました。活動の基盤は国際連合WHO活動の一貫、トヨタ財団研究助成、スイス政府資金等です。

2.近年、東南アジア諸国で最も問題になっている事例は、家庭害虫駆除用、並びに農業用に使用される化学薬剤が害虫に対して獲得抵抗性を誘発し、長期に亘る連用が不可能になりつつあることです。その結果、使用者が回数を増やし、さらに効果が薄れる事態や、費用が高騰し、使用が不可能になるという悪循環が生じています。そのために各国は自然環境汚染と人間の健康に対する配慮から化学薬剤に対する規制を毎年厳しくしています。

3.上記から、当方並びにホーチミン市農林大学(旧国立ホーチミン農林大学)に対し、化学薬剤に頼らない害虫駆除法を開発して欲しいという要望が、各関係者から寄せられました。私共は1995年来「ベトナムの少数民族の利用する植物遺伝資源の研究」プロジェクトを推進しており、すでに第1巻を出版していますが、その研究の結果、インド原産のニームの導入が最も適切だと考えました。

4ニーム(Azadirachta indica Juss. f. Meliaceae:邦名:インドセンダン)は古来よりインド、ミャンマー、バングラデッシュ等で、蚊、ハエ等の害虫の駆除剤として、他方、民間薬として、マラリヤや寄生虫の駆除に服用され、さらには外傷、昆虫の刺し傷、毒蛇の咬傷の痛み止めに広範に利用されています。またシラクモ、水虫などの白癬菌などに対して殺菌効果が証明されており、ニームオイル石鹸などが生産されています。また、木材はシロアリに強く、それらの効果が忌避物質(Azadirachtin)によるものである事が科学的に証明されています。

5.ニームはWHO、アメリカのEPA、ドイツ等で化学薬剤に代替可能な天然薬剤として公式に認められています。ニーム製剤は、化学薬剤のように即効性はありませんが、人間と地球環境に無害な植物、天然原料で、化学薬剤と同等の効果を示す結果が得られています。そのために、合成殺虫剤が次々に使用禁止になっていますが、代替の安全な化学薬剤が開発されない限り、私共はニームを使った製品の使用は極めて重要になったと確信しております。

6.実際の使用に適した製品の調査を行ってきましたが、シンガポールのOKADA ECOTECH Pte. LTD., が開発した「ニームベース製品」は、ニームを主体とした各種の天然植物抽出物で構成され、ニームの特性である害虫の各成長段階における成長阻止効果を有し、次第に害虫の群れを減少させる防御・駆除効果を持つことを知り、同社と共同で製品の改良、使用法について研究を進めてまいりました

7.農業現場における試験に関しましては、設備、組織的な人員の確保の問題があるため、私が農学博士号取得を指導したホーチミン市農林大学(旧国立ホーチミン大学)野菜・果樹学部長・Nguyen Van Ke 博士の研究室ならびに同大学昆虫学研究室と共同研究を進めました。

8.OKADA ECOTECH社は「ニームベース製品」を家庭用,公衆衛生用、農業用に販売いたしておりますので、各使用面での各種害虫への効力比較試験を希望しておりました。研究の効率を図るためKe博士と協議した結果、乾季と雨季、多くの天敵の存在する厳しい熱帯の自然状況の中で生存する農耕地の害虫に効果があれば、生存環境がマイルドな家庭・公衆衛生面で見られる害虫には十分に効果があるという事実に基づき、ニームに対して既成概念がなく、設備と人員が揃っているホーチミン市農林大学で農作物病害虫に対する現地試験から開始いたしました。

9.それら30を越す修士及び博士論文課題の一連の実験結果から、上記のニーム製剤が、農業害虫(主たる害虫:アブラムシ、スリップ、葉モグリバエなど)に甚大な防御・駆除効果があることが証明されました。これらの効果は、化学殺虫剤と異なり、接触性即効性はありませんが、遅効性であっても同程度の効果があることが確認されています。さらに、沖縄でのニームケーキ併用土壌施用実験で、紅イモの土壌線虫(ネマトーダ)、イモゾウムシに対し、同様に優れた駆除効果があり、増収効果のあることが確認されました。また、化学農薬との連用比較においては、ニームベース製剤は長期間に亘っての使用で害虫の抵抗性獲得が少ないことが結論されました。これらの結果に鑑み、ベトナム政府は、ベトナム南部海岸乾燥地(ニャチャン、ファンチット、ファンランなどに、5,000ヘクタールを越すニーム・プランテーションを増設し、医療用及び農業用ニームベース製剤の開発に努めています

10一方、「ニームベース製品」の防御・駆除効果に関して、家庭害虫であるハエ、蚊、ゴキブリなどに対し、ミャンマーとベトナムで野外および室内実験、ホテルの厨房などで広範な比較実験を進めています。野外実験では街燈に集塵する多くの昆虫に対して、「ニームベース製品」の噴霧施用で効果が甚大であることが、確認されています。また、その効果は、乾季においては20-30日に及び、実際の使用に耐えることが確認されています。これらは実験途中ですが、既に顕著な効果を示唆しており、早期に統計的処理を行い、実験結果を公表します。

11Ke博士と昆虫学研究室の共同研究の実験結果から、ニームの効果の特徴とされる害虫の各成長段階での成長阻止効果がOKADA ECOTECH社の「ニームベース製品」に十分に備わっていることが確認されました。 安全で自然環境にやさしい製品として今後、広範囲に使用されることを推奨いたします。

推奨品

「ニームベース製品 : BIOACT: OKADA ECOTECH Pte. LTD., Singapore

(主成分:Azadirachtin:ニーム、Azadirachta indica Juss.f. Meliaceae)

植物天然成分、家庭害虫防御・駆除製剤、農業用害虫防御・駆除製剤、医薬品

参考資料:Tanaka,Y. & Ngyuen Van Ke : Edible Wild Plants of Vietnam The

Bountiful Garden, Orchid Press 2006

2008118

農業開発教育基金・専務理事・農学博士 田中良高

ホーチミン市農林大学・野菜・果樹学部部長・農学博士Nguyen Van Ke


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